予防歯科(定期検診)

歯科医院は歯の治療をするためだけに行くところと思われていないでしょうか。
虫歯治療のために歯を削ったり被せ物をする以外に、虫歯を予防するために歯をきれいにするという予防歯科も行うのですが、一般的にはあまり知られていません。
ここでは、予防歯科について解説しますので、参考にしてみてください。
 

予防歯科は歯のメンテナンスである

虫歯や歯周病が原因で歯は抜けてしまうものですが、これらの原因は細菌に感染することであり予防することはできます。
ところが、日本では予防歯科に対する意識が高くないため、高齢になったときに残っている健康な歯はそれほど多くない人がほとんどです。
多くの人が虫歯や歯周病で歯を失ってしまっているのが現状です。

これに対して欧米人は予防歯科に対する意識が高いため、高齢になっても多くの歯を残せています。
このことは、予防歯科として日々の歯のメンテナンスが重要であることを証明しています。

口腔内の健康を維持して、虫歯や歯周病にならないようにするためには、歯科医院で定期検診を受けることが大切です。
定期的にメンテナンスを行えば、歯の病気を予防し、健康な歯の状態を維持することができるのです。

 

予防歯科で注意すべきこと

予防歯科では患者の年齢・時期・性別によって、注意すべきことが異なっています。

  1. 妊娠している女性の場合
  2. 女性が妊娠している場合には、お腹の中の赤ちゃんの歯が丈夫になるように、バランスの良い食生活を送ることが大切です。
    特に、カルシウムと良質なたんぱく質はしっかりと摂取する必要があります。

    女性は妊娠しているとホルモンの分泌量が変化して唾液が酸性になり、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
    歯周病になると、早産などのリスクも高まるので、予防歯科のため歯科医院で受診することが重要です。

  3. 子どもに歯が生え始めた場合
  4. 子どもに歯が生え始める乳幼児の時期から、歯磨きの指導をする必要があります。
    乳歯が生え始める8ヶ月から3歳くらいまでが一番虫歯になりやすく、定期健診を受けて予防をする必要があります。
    予防するための方法としては、フッ素塗布などの方法があります。

  5. 成人の場合
  6. 成人の永久歯は一度抜けてしまうと、2度と生えてきません。
    できるだけ長くたくさんの自分の歯を残しておくためには、規則正しい食生活と正しい歯磨きを習慣化することが大切です。
    そうすることで、全身の健康維持にもつながります。

    また、定期健診を1年に1回は受けたり、正しい歯磨きの指導を受けることも有効な歯科予防です。

  7. 高齢者の場合
  8. 高齢者の場合も正しい歯磨きの習慣は大切ですので、歯科医院で定期健診を受ける際に指導を受けることが大切です。
    特にブラッシングの方法を指導してもらい、丁寧に歯磨きをすることは有効な予防になります、

    定期的検診を受けることは大切ですし、何か歯に異常があれば掛かり付けの歯科医院ですぐにチェックしてもらうのが予防として効果的です。

 

まとめ

いかがでしょうか。今回は、予防歯科についてご紹介させていただきました。
予防歯科を行うことで、虫歯を中心とした歯のトラブルを回避できることがおわかりいただけたかと思います。
予防歯科をお考えの方は、ぜひ参考になさってみてください。